ひろぽん

3D彼女 リアルガールのひろぽんのレビュー・感想・評価

3D彼女 リアルガール(2018年製作の映画)
3.2
アニメキャラクターを愛する2次元が大好きで地味な男子高生が、学校一の美女から告白される。突然の告白に驚き、新手のいじめではないかと戸惑う彼だが、彼女と交際を始める。大胆で奔放な彼女との付き合いを通して、恋愛のリアルな喜びと切なさを経験していくラブストーリー。


スクールカースト最下層を自他ともに認めるオタクのつっつんと、オタクに偏見なく時には強引で自由奔放な美女の色葉の、正反対な2人が付き合ったらこうなるだろうなというぎこちのない恋愛が面白かった。

ちょっと増量してぽっちゃりした感じのオタクを演じる佐野勇斗の見た目はもちろん、話し方や仕草まで完全に絵に書いた様なオタクになりきってて驚いた。

3D彼女というタイトルなだけあって、中条あやみが最新のロボットか何かの設定かと思っていたが普通の人間でびっくり。9等身モデルの名は伊達じゃなくて、本当に映像でもスタイルの良さが伝わってくるのが凄い👏

佐野勇斗と同じように上白石萌歌もオタク設定で、演技が凄くて別人ように見えた。清水尋也や恒松祐里など脇固める役者も見応えがある。


佐野勇斗と清水尋也のバックハグ→壁ドン→顎クイの流れが1番のお気に入りシーン!


1時間15分くらいの山荘へキャンプに行くまでで物語が終わってたら普通に面白い作品なのに、その後のハロウィンの展開から同じ作品とは思えない展開になり完全蛇足。急に5年後とか謎のハロウィンでハチャメチャだし、医者の立場を利用した間淵先生の行動が本当に気持ち悪かった。原作だとそんなこと感じないのだろうか。途中までは笑いありのラブコメで本当に良かったのに残念。


オタクって熱中するものがあって、自分の気持ちに真っ直ぐ正直に生きてるから、注力する方向を変えるだけで普通に3次元の恋愛もこんな感じに成り立たせる事ができるんじゃないかと思う。方向性さえ間違えなければ。オタク気質な人であれば、浮気とかせずに愛を沢山注いでくれるのであろう。

ただ、オタクへの理解度が高くない自分からすると少しオタクとはこういうものだというような偏見も入ってる気がした。人によっては気分を害するかもしれない。

前半は観て良かったけど、途中からなぁーという作品。役者は良かったから、途中からの脚本と演出がイマイチなんだべさ👩‍🦰
神田沙也加が声を担当している『魔法少女 えぞみち』に登場するえぞみちのキャラが意外にも好き☺️
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