見ていないのに 濱口竜介監督に苦手意識があって…手始めに。フランスでは人気があると聞いている。
これ、シリーズもののドラマだったら好きだったと思う。ドラマ カルテット にちかいものも感じた。
前半は下町のオフィスビル街が舞台なので、60年代の川口浩と野添ひとみが出てるような恋愛物を現代にアップデート、的な雰囲気がして そこは好感を持った。
あえてかもしれないけど、アバンタイトル?部分は全部フラグたってるというか、3分後の展開だいたい読める、が続くので何故これが評価されてる??で頭がいっぱいになった。
伊藤沙莉さん、瀬戸康史さん他周りの俳優が良かった。仲本工事さん、風景に馴染んでて良かった。ああいう名脇役が映画には沢山必要。
東出さんは上手いというより配役勝ち。ヒロインはどうにも共感しづらい。色々あったにせよ俳優としての唐田さん ちょっと損してるように思う。大多数から敵視されてしまう役。
ドライブかかるまで時間のかかる監督、という評をみたけど 3/4くらいたってからの、サイコサスペンス的な匂いをともなってからが俄然面白い。後半急に濃い。
人生に対する視点が多く 『急変する日常』を恋愛に落とし込んでいるのもいい
音楽は #青春白書 のタンジェリン・ドリームに近い。どんな意図でたどり着いたアレンジなのか興味がわく。
なんだかんだ言っても 岩井俊二の延長線にもとれる 甘酸っぱい雰囲気が私にはあわなかった。ただ他の作品を もう少し観てみようとは思うし、応援したい。
https://youtu.be/F--Q6I4zikQ?si=q4-rDMu9IYTu6B2b
今の日本の映画は小津安二郎でも黒澤明でもなくて、多かれ少なかれ岩井俊二の影響下にある気がしていて。(飲み会で公言してる脚本家をみかけた)それ以外の撮り方をする人は少数派だったり日の目が当たりにくい事については勝手に憂いています。作り手にも受け手に対しても。もっと色々存在出来てる方がいい。