初めて濱口竜介監督の作品を鑑賞。濱口監督の作品には社会性やメッセージ性を含んだ文学的な少し堅苦しい作品というイメージがあったけど、全然そんなことなかった。東出昌大や唐田えりかといった若手俳優を起用していたり、音楽をtofubeatsが担当していたり、若者ウケしそうな要素が多くて、結構笑えるエンタメ性の強い恋愛映画なのが意外だった。あの出来事の後に観るとこの二人の恋愛模様がより意味のあるものに写る。
話がめちゃくちゃホラーなのが面白かった。麦と朝子が怖い。2人共感情が表に出ないから、人間じゃない生き物の恋愛を見ているような感覚だった。出会うべくして出会った感じがする。
女性って顔が似てたら別の男でも良いのかと疑問に思ったけど、正直俺も顔が似てれば良いかもしれない。映画が良かっただけに違和感のある関西弁が気持ち悪かった。1人２役の演じ分けが出来ているのだからこそ、そういうディティールまでこだわって欲しかった。
