パク・チャヌク監督の映画ってカットや演出はセンスがあるし好きなんだけれど、話があまりにも惹かれない。暴力やエロスに特化した作品は快楽的な気持ちよさがある。琴線に触れてくるか来ないかが肝。
最近YouTubeでバヤシTVをよく観ているため、似たようなチャンネルをおすすめされた。そのチャンネルは髭面のおっさんによるモッパンASMRだった。「俺はバヤシ一筋、パチモンは見ねえよ」と思い動画は見>>続きを読む
子供の純粋さと大人の繊細さを絶妙なバランスで描いた作品。誰も悪くないけれど、心が痛い。直接的な表現がないにも関わらず、大体の意味を汲み取ることができる作りは凄いと思う。雪が降り出したことで物語は始まり>>続きを読む
サム・ライミやタランティーノに影響を与えたとされるルチオ・フルチの映画を初鑑賞。ホラー映画の様々な要素がてんこ盛りで、お腹がいっぱいになるぐらい満足できた。ゾンビ、心霊、神話といった要素が混在しており>>続きを読む
撮り方や脚本の巧妙さは見事だったけれど、ストーリーに対する興味があまりにも薄かったため、全然ハマれなかった。これは自分の好みの話になるけれど、ミステリーのオチが悲観的だと萎える。
このレビューはネタバレを含みます
『アンナチュラル』と『MIU404』を観た上で観た。シェアード・ユニバース・ムービーの良さはあまり感じない。UDIラボと4機捜が何の説明もなしに出てくるため、ドラマの内容を全く知らない人は置いていかれ>>続きを読む
映画に出演したい者と映画を作りたい者の関係をうまく利用した意地悪な映画。こういう映画なんだという印象。同性愛について描いた映画かと思っていたら、予想外の方向に話は進んで行き、一筋縄では行かない終わり方>>続きを読む
異性に対して愛を抱くこと、性的に興奮することを肯定する傑作。ゆらゆら帝国の「空洞です」と「つぎの夜へ」がこの映画の良さを引き立てている。
エイリアンシリーズは一作目しか観たことがないため、俺が知らないだけかもしれないけれど、こんなにも恐怖のレパートリーがある映画だとは思わなかった。フェア・アルバレス監督の過去作『ドント・ブリーズ』にも繋>>続きを読む
若手の映画監督が現代を舞台にした映画を撮ってくれて嬉しい。中山瑶子監督の一番影響を受けた映画である『ゴースト・ワールド』の雰囲気をモロに感じた。今までは河合優実に対して魅力を感じたことがなかったけれど>>続きを読む
設定としては王道だけれど、幽霊を使った展開にオリジナリティがある。VHSを撮った監督なだけあって、モキュメンタリーの演出が上手い。
前衛的すぎて圧倒されっぱなしだった。この作品は寺山修司の自伝的要素が織り込まれているため、フィクションかノンフィクションか分からないリアリティがある。現在と過去が混同するシュルレアリスム的な描き方が面>>続きを読む
情景を淡々と映し出すのはデヴィッド・ロウリーらしくて好きだったけれど、あまりにも単調すぎた。『ア・ゴースト・ストーリー』は単調であるのにも関わらず想像の範疇を遥かに超えてくる展開だったから好き。今作は>>続きを読む
承認欲求を満たしたい母親、家族の幸せを望む父親、抑圧された娘、反抗的な息子、この4人で編成された家族の物語。観ている最中は何を描いた映画なのかよく分からなかったが、観終わってみるとイド、自我、超自我の>>続きを読む
主人公に黒スーツ着させて、犬と戯れさせて、復讐させるのもうええて。『ジョン・ウィック』すぎてデジャブ見てるかと思った。流石に製作スタッフが同じだからって名前出すのは露骨すぎる。『ジョン・ウィック』だな>>続きを読む
平成の全てが詰め込まれた映画。この映画が製作された当時はそのような意図がなかったかもしれないけれど、自分はノスタルジーを物凄く感じた。一歩間違っていたらナンセンスギャグ映画になっていそうなのに、今作は>>続きを読む
主人公がギャングになる系の映画かと思っていたら、主人公の周りのやつらがギャングになっていくのを主人公が語るという今までに観たことないシステムの映画だった。生々しすぎてグロい。重要な登場人物があっさりと>>続きを読む
安部公房の『箱男』を石井岳龍が監督するってだけで震える。個人的には満足。原作宛らにエロい。映像化するとここまで変態性が極まるとは思わなかった。良くも悪くも演出や表現が派手派手しく過剰すぎる気がした。ラ>>続きを読む
デヴィッド・リーチがハリウッドに対して思っていることを映画で消化したような内容だった。特にアカデミー賞スタント部門が作られないことをスタントマンの主人公に言わせるのがメタ的で良い。今作のようなエンドロ>>続きを読む
キチガイすぎる。幸せを追い求めるあまり父親が家庭を崩壊に導く超イカれた映画。家という幸せな空間が地獄と化す。比喩としてではなく物理的に家庭が崩壊するのが面白すぎる。終盤にかけて家族が精神崩壊していきバ>>続きを読む
デヴィッド・リンチっぽさを感じるモノクロ。夢を表現するための使い方が似ているように感じた。デヴィッド・リンチが悪夢だとしたら、今作は覚めないで欲しい夢。誰かにとっての運命は、誰かが意識的に企てたことか>>続きを読む
劇場公開を逃し一生観れないと思っていたら、いきなり配信されたから観た。猫は9つの命を持つという迷信を活かした設定が上手い。殺人犯である主人公が気持ち悪いのはもちろんYouTuberのファンである男が不>>続きを読む
部外者が家族の形を分裂させる映画はよくあるけれど、今作は部外者が家族の形を修復に導く映画だった。しかも、その形成の仕方が無茶苦茶。部外者である家庭教師がイカれすぎ。家族に対して異常な距離感で接するし、>>続きを読む
良い意味で『蛇の道』の続編とは思えない作品。多くの方が指摘しているようにビート武っぽさを感じる。特にコメディ描写。やっと魚を釣れたと思ったら長靴だったシーンや、銃を変えても弾がつまって殺せないシーンな>>続きを読む
俺が今までに観た映画でもトップレベルでつまらん。これ何が面白いん?タイカ・ワイティティの映画は好きだけど、これは無理。笑いどころが分からない。ホラーコメディをやるなら振り切って欲しいのに、小ボケの連続>>続きを読む
クローネンバーグによる暴力性を突き詰めた映画。全裸のヴィゴ・モーテンセンがサウナで殺り合うシーンは圧巻。他の映画ならば完全に見せ場にするはずの展開を丸々見せないのは新鮮だった。クローネンバーグによる暴>>続きを読む
正直なところ意味は全く分からなかったけれど、分からないことが恐怖でもある。幽霊がいそうと思うだけで、本当に幽霊がいるように感じる現象に近しい。視覚と聴覚を刺激してくる恐怖の連鎖に加え、言葉や自信といっ>>続きを読む
SNSを駆使した現代的なスリラー映画。設定や展開はそこまで捻りのあるものではなく、あくまでも王道。ジェシーが進めている捜査の演出がティーンエイジャーらしくポップ。主人公のいいね欲しさが露骨ではなかった>>続きを読む
空虚。死のうと思っても死にきれない虚しさを感じる映画だった。嘘は自分の首を絞めるだけでなく、他人をもきずつける凶器となる。今作は死んで生まれ変わる以外にもやり直しの方法があることを教えてくれた。役所広>>続きを読む
トラウマを抱えた男と誘拐された少女による復讐劇。今作はそこに上流階級の人々による売春問題を上手く絡めており、陰謀論映画として面白かった。PTSDによる幻覚症状を活用した表現も凄い。リン・ラムジーの作品>>続きを読む
映画史においても類を見ないほどアブノーマルなキャラクターバビーの成長譚。数日間で様々な経験をしたバビーの学習スピードがとてつもなく早く、人類が進化してきた歴史を俯瞰的に観ているような感覚だった。バビー>>続きを読む
俺の人生にタイトルをつけるとしたら「時々、俺は考える」にする。タイトル通り主人公のフランが考える映画。静寂を好む主人公が作り出す世界観の造形が物凄く好き。内向的かつ正直者な主人公に物凄く共感する。極力>>続きを読む
現代版ボニーとクライド、ミッキーとマロリー。こんなイカれた映画久しぶりに観た。例えるならば、セックスしない『ワイルド・アット・ハート』。出てくる登場人物が倫理観のない奴らばかり。ミッキーとマロリーがあ>>続きを読む
こんな映画初めて観た。夏休み映画ってこともあり、この時期に観るのに丁度いい作品。肝心の中身はというと、何から何までぶっ飛びすぎ。視覚的に楽しい仕掛けが盛りだくさん。今作の演出はメタファーや意味を持たせ>>続きを読む
『DEAD OR ALIVE 犯罪者』以来の衝撃。流石三池崇史監督、一筋縄では行かない展開の連続で度肝を抜かれた。
『蛇の道』系の人怖ヤクザ映画かと思って観始めたら、序盤のシークエンスからアホすぎて>>続きを読む