hamashuさんの映画レビュー・感想・評価

hamashu

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エリ・エリ・レマ・サバクタニ(2005年製作の映画)

4.5

音楽が人の命を救うという表現はこの映画において比喩ではない。環境音を録音し、そこから音楽を作るDIY精神は週末の世界で生き延びるため術に通じる。命を救う対象が宮崎あおいなのが何よりも良い。宮崎あおいは>>続きを読む

ヒューマンネイチュア(2001年製作の映画)

3.0

チャーリー・カウフマンとミシェル・ゴンドリーが持つユーモアと映像表現が皆無。シュルレアリスムやマジックリアリズムで形容し難い内容。ラストは夢オチと同等の酷さ。

悪なき殺人(2019年製作の映画)

3.0

世界中の誰とでも繋がれるようになった現代のSNS社会で起こりうる犯罪。現実でも起こりうるかもしれない話だけれど、なぜこの映画の登場人物はこれほどまで馬鹿なのか。登場人物のネットリテラシーが低すぎてミス>>続きを読む

ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

4.1

LAを舞台にしたノワール映画にしてはだいぶ大味な作品。ノワール映画にハリウッド大作並みのアクションを求めていないため、アクションが来る度に萎えたが、どうしてもこの手の作品を嫌いになれない。私立探偵が消>>続きを読む

魂のゆくえ(2017年製作の映画)

3.8

他人の命を犠牲にしてまで自分の信仰心を貫けるのか、またその信仰心は正しいものなのか、主人公による信仰心と倫理感の葛藤が滅茶苦茶面白かった。この話は環境汚染の域に収まらず、現実問題である戦争にも言えるこ>>続きを読む

エンゼル・ハート(1987年製作の映画)

3.0

映画を自発的に観るようになった頃に観ていたら面白かったかもしれないが、今更こんなオチのための映画を観ても何も思わない。

裸足の季節(2015年製作の映画)

3.8

『ヴァージン・スーサイズ』を想起させる五姉妹の物語、映画に漂うエモーショナルさとは裏腹に家父長制とトルコの男尊女卑社会について描いた作品だった。

フレンドシップ(2024年製作の映画)

3.5

主人公がADHDぽくて腹が立つけども、結局愛すべきやつになって終わるパターンの映画が多い中、今作の主人公は最初から最後まで狂っていて好きにならないまま終わる。狂った行動を取るのにも関わらず、根は真面目>>続きを読む

サクラメント 死の楽園(2013年製作の映画)

3.2

人民寺院で起こったクールエイドの集団自殺事件をモチーフにしたモキュメンタリー。カルト教団に潜入するモキュメンタリーかと思っていたら、ラストにつれてそのモチーフが明らかになっていくのが最近のタランティー>>続きを読む

ピアニスト(2001年製作の映画)

4.3

久しぶりに映画を観て気力を失った。過保護な母親やピアニストの講師という立場によって抑制された主人公が挑発的な青年と求め合う。この求め合いが恋愛とも言えない絶妙な駆け引きで、2人がとにかく噛み合わない。>>続きを読む

ドッグ・イート・ドッグ(2016年製作の映画)

4.1

この映画にはテーマがない代わりに暴力がある。異常なまでにピンクな部屋でコカインをキメたウィレム・デフォーの殺人描写から幕を開ける。犯罪者よりも法を守っている市民の方が偉いという価値観を持った偽善者から>>続きを読む

旅と日々(2025年製作の映画)

4.2

三宅唱はとにかく人が良い。それが故に登場人物が皆優しく、誰かに寄り添っている。環境によって、交わることのなかった人同士が交わり、人間的な面白さが露わになる。自分は脚本家が脚本をどのような気持ちで書いて>>続きを読む

ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

3.5

全シーンが固定カメラで撮影されており、他人の人生を傍観しているような感覚に陥る。非現実的な世界観がインスタに流れてくるAIが作った動画と変わりがない。映画は不自然なまでに綺麗すぎない方が良い。

爆弾(2025年製作の映画)

3.4

爆発の衝撃と共に女性が吹き飛びタイトルが出る演出は良かったが、正直そこがピーク。佐藤二郎演じるスズキタゴサクの狂気的な演技は面白いのだけれど、そのバックボーンの描き方が好きじゃない。狂気が最後まで続く>>続きを読む

オペラ座 血の喝采(1988年製作の映画)

3.3

映画として破綻しているところはあるが、回転するカメラワークと目を閉じると針が刺さるギミックは興奮する。

テラー・ファーマー(1999年製作の映画)

4.2

ドラッグ、セックス、致死量のゲロ、混沌とした映画撮影には途轍もない快楽があり、『セシル・B/シネマ・ウォーズ』を観た時と同じ感情になった。今作が『タイタニック』よりも後に制作された映画とは思えない。野>>続きを読む

MAY -メイ-(2002年製作の映画)

4.3

この世界はメイにとって残酷だが、この映画は彼女に寄り添う。その優しさが俺の心を痛める。

ハードコアの夜(1979年製作の映画)

4.1

主人公の男が女性(今作の場合は娘)を探すために、未知の世界へと足を踏み込んでいくノワール映画が大好き。キリスト教信者の主人公がポルノの世界に踏み込んでいき禁忌を犯す様を、宗教のモチーフを多用し描いてい>>続きを読む

イントロダクション(2020年製作の映画)

3.2

モチーフやカメラワークはホン・サンスなんだけど、いつも以上にミニマルだった。

グランドフィナーレ(2015年製作の映画)

3.2

男は歳を取っても若い頃のまんま。そういう生き物。画作りが綺麗すぎて現実味がないのに、話が現実的すぎて良い意味で不気味。モンタージュがめちゃくちゃ面白い。

エコール(2004年製作の映画)

3.2

少女が大人になるまでの過程を寓話的に描いた作品。出てくるものが全て性的なメタファーに思え、フロイト的な誇大解釈しかできない。調べてみると本作は性的な表現を描いた 映画ではないらしい。それならもっと分か>>続きを読む

映画館の恋(2005年製作の映画)

4.0

ホン・サンスの映画に登場する冴えない映画監督と可愛い女性、酒、タバコといったエッセンスがあまりにも日常的で落ち着く。相変わらず寄りとパンを多用し、シーンやモチーフを反復する。劇的な展開が起きる訳でもな>>続きを読む

さよならはスローボールで(2024年製作の映画)

3.0

本当にただ野球をするだけ。スポーツをしてこなかった人間なのが関係するか分かんないけど、こういうエモーショナルな経験をしたことがないからか、哀愁を感じなかった。

フランケンシュタイン(2025年製作の映画)

2.5

正しくNetflixが作った映画って感じのおもんなさ。フランケンシュタインのテーマとしては意外性がないし、怪物と人間の恋愛は普遍的すぎて古臭い。『シェイプ・オブ・ウォーター』を撮ったギレルモ・デル・ト>>続きを読む

ハンナだけど、生きていく!/ハンナはいつも、アイされたい(2007年製作の映画)

2.0

冴えない男たちとヤリマンの恋愛とか観てられんわ。マンブルコアって日常的すぎるあまり淡白。登場人物の誰にも感情移入できないし、誰も好きになれない。何も起きなさすぎて、唐突なラストにも腹が立つ。

見はらし世代(2025年製作の映画)

3.8

家父長制と都市開発問題を上手いこと絡めた現代的な作品だった。今作がフィクションに収まる話ではないことを示すために、挿入される映像が問題提起を促進させる。そこにスピリチュアルな要素が加わることで、ただ社>>続きを読む

ワイルド・ボーイズ(2017年製作の映画)

3.8

良い夢を見ているのかと思ったらとんでもない悪夢だった。紫を基調とした幻想的な今作のポスターからジェーン・シェーンブルンの映画を想起する。もちろんホモソーシャルなノリやブロマンスな展開からクィア映画であ>>続きを読む

キネッタ(2005年製作の映画)

2.5

ヨルゴス・ランティモスでも処女作はこんなものなのか。何らかの組織に属している主人公がその組織に反旗を翻すというヨルゴス・ランティモスが好んで描くパターンに収まらないほど何も起きない。ここ最近の作品と比>>続きを読む

BAGHEAD/バッグヘッド(2008年製作の映画)

3.3

こんな友情の築き方なしだろ。マンブルコアに出てくる登場人物は皆んなアホそうだから、ホラー映画との相性は良いかもね。