MoeMiura

寝ても覚めてものMoeMiuraのレビュー・感想・評価

寝ても覚めても(2018年製作の映画)
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『寝ても覚めても』濱口風味って感じ。
柴崎さんと濱口監督、どこかで思考共有してない!?って思うくらいぴたっとハマってた。

観ている間に気がついたらボロボロ泣いてた。どこに共感したとかわかんないけど感情が溢れたみたいになってた。
どんなに誰かを大切にしていても間違えてしまうことってきっとある。
となりにいる人たちを大事に生きていきたい。


以下細かい感想とか考察とか。


夢と現実がどっちがどっちかわからないけど、入れ子構造みたくなってた。濱口監督作品によく出てくるなーと思う。

東出さんが今までと全然印象違くてびっくりした。
今回もハッピーアワーのときと同じイタリア式本読みを採用したって聞いたけど、
東出さんは完全に自分のものにして吸収した感じがした。すごい。

主題歌がぴったり。重要なシーンにはいつも川が側にある。

麦が登場するときに流れる、麦のテーマ?笑 最高だった。 これから摩訶不思議な世界に行くよ!っていう音。

濱口監督要素としては
ドキュメンタリーで追いかけていた3.11を描きこんだこと、
冒頭の朝子と麦の出会いのシーンの2人、バイクに乗っている朝子や階段から朝子を見つめる亮平、マンションのベランダから外を見る朝子と亮平など、数多くの印象的な視線、
夜行バスという乗り物、トンネルを使って2つの世界を繋いでいること、
があげられるかなと。

冒頭の写真展、self and othersだったかな、これもよかった。映画のテーマとぴったりで、亮平と近づき始めたときにまた見るのもよき。
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