Naoya

寝ても覚めてものNaoyaのレビュー・感想・評価

寝ても覚めても(2018年製作の映画)
2.8
カフェで働く朝子は、出先で亮平と出会う。真っ直ぐな気持ちに、戸惑いながらも惹かれていくが、亮平は、かつて朝子が運命的な恋に落ちた恋人の麦に顔がそっくりだった。ヒューマンドラマ作。人と人との関係性をとても丁寧に描かれているように感じる。優しい雰囲気がありつつ、密な関係もあったりと下手な盛り上げがない分リアリティがある。そして、やがて訪れる〝ある出来事〟以降からの雰囲気の変化は劇的で、下手な盛り上がりがない展開は同じながら、雰囲気の強みは凄まじい。観る人や、観る人の境遇と、個々によって変化する捉え方がある物語。幸福と不幸をこれでもかとしっかり描いた内容は、その緩急が秀逸でもある。終え方は独特ながら、結末の余韻は印象的。一人二役演じる東出昌大の演技は良い。
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