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寝ても覚めてものmioのレビュー・感想・評価

寝ても覚めても(2018年製作の映画)
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観れて本当に良かった。
素晴らしい作品を観た後の胸いっぱいになるこの感覚、久しぶりで嬉しくなった。
たくさん受け取ったので、無くさないようにひとつひとつ丁寧に整理しているが、大きすぎて一夜経った今もまだ混乱状態。


運命的な出会い、揺るぎない何かに突き動かされて、言葉を交わさなくても目と目で想いが伝わる。永遠だと、錯覚する。
想いを断ち切っても目の前に現れたら動揺してしまうものだ。行ってはいけないとわかってはいながらも、それはもう誰にも止められない。

虜になるような魅力を持っている人は、常識外れでどこか欠落している部分があると思う。そうわかっていながらも惹かれてしまうのだからどうしようもない。

信頼関係を築くのは時間がかかるが崩れるのは一瞬、壊れたらもう元には戻らない。なんて言葉をよく耳にするが、
あれって戻れはするけど戻っても相手を前のようにはもう信じられなくなっていて、元通りにはならないということ。
どれだけ後悔して心を改めても、相手の気持ちは動かせない。誠意を示しても、そこに信頼が無ければ愛は終わってしまう。
過去に恋をしていても、継ぎ接ぎのようにしか生きられないのだ。


開始10分でこの映画好きだ、と思った。
二人の愛の中と、冷静な周りの視点も描かれていて良かった。
物語序盤と終盤で登場人物それぞれに抱く印象が180度違うからすごい。
脚本、配役、音楽も良かった。
昨日からRIVER/tofubeatsばかり聴いている。
今年のベスト映画は「君の名前で僕を呼んで」になるかなと思っていたが、それに並ぶ個人的大ヒット。
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