アフター5の男狩りに勤しんでいる淫乱OL（結城みさ）が、度重なるアクシデントに見舞われながら、自宅に死体の山を築いていく。過失致死と死体遺棄の連続を不条理コメディ調に描いている、オーピー配給のピンク映画。別題「星の降る夜に」。

「所詮、セックスは穴と棒の関係に過ぎない」の精神で愛欲を貪っているヒロインが、自宅まで追跡してきた男を事故的に殺害。死体処理すべく友人（酒井あずさ）に助けを求めたら、これまたアッパラパーな人間のため、負の連鎖が引き起こされてしまう。

殺害の手口は、お爺さん相手の腹上死の他に、単なるアクシデントや証拠隠滅のための行為も含まれる。死体の山を映像に捉えず、画面外に出してしまうのは、ちょっぴり味気ない。ブラック・ジョークも笑えないものばかりだが、演者の芝居は極めて良好。

ヒロインのファンキーな色情狂ぶりが魅力満点に描かれており、自身の性探訪がトリガーとなり急転直下をもたらす、という不条理性が活かされている。いわば、主演女優・結城みさの役者力を確認するための作品。ちなみに、ラストでは男優のチン貼りが見える。