aiko

さよならの朝に約束の花をかざろうのaikoのレビュー・感想・評価

4.0
幼い息子がいるので、久しぶりに映画で号泣しました…
息子をもつ母は涙なしで見れないかと。
逆にそれ以外の人だったら、感情移入できないっていう難しい評価になるのかも。

物語自体はさらわれたレイアルと国の戦争/息子との話の2軸なんだけど、個人的には後者のストーリーがとてもよく感じた

歳を取らない民族が、
人間の赤ちゃんエリアルを育てていく。
エリアルはどんどん歳をとる
やがて接し方がわからなくなり、離れ、それぞれの生活を送る。
最終的にはエリアルも家族を持ち、死んでいく…


初めて立った時、
ママって言って?って言ったらママーって初めて呼んでくれたときのもう一回という母の思い、
5歳の息子を久しぶりに抱っこした時に大きくなったねという驚き
ずっとこのまま大きくならなければいいのになっていう母の寂しさ
言うこと聞かない時にあたってしまう自己嫌悪
ずっと一緒だからね、という約束とそんなの無理な現実

息子エピソードはどれもささる…


攫われて、望まぬ子を産まされたレイリアも母になって子を大切にする気持ちが芽生える
助けが来たのに、望まないはずの子を思って一緒に逃げないシーンも印象的。
母になった2人の女性の強さと思いを感じました。
(それを理解できない男性の末路も印象的)

いい映画に出会いました
aiko

aiko