カミヤ

さよならの朝に約束の花をかざろうのカミヤのレビュー・感想・評価

3.9
先日公開された「アリスとテレスのまぼろし工場」の岡田麿里監督2018年の初監督作品。
この作品だけ観ていなかったので振り返りで観賞。
人里離れた土地でひっそりと暮らす不老長寿の「イオルフ」という伝説の少数種族が人間の争いに巻き込まれ、イオルフの里からはぐれてしまった主人公が人間の赤ちゃん(孤児)を育てるお母さんになっていくというお話。
結論から言うとメチャメチャ泣いたのですが、
冷静に振り返ると、テーマが複数あり過ぎなので、もう少し絞っても良かったのでは。などと思ったり。
テーマの一つは、葬送のフリーレンと同様、不老長寿種族特有の他種族(人間)との時間の流れの差問題というファンタジーならではのテーマ。
もう一つは、自己肯定感の低いシングルマザー?が(血の繋がっていない)男の子を育てていく問題という割と現実的なテーマ。これに加えて恋愛的な要素や何やらが交じるような交じらないような感じで触れられていて、観る人によっては、そこで引っかかってしまいそうな印象。
それでもラストは強引に「泣かせにくる」展開に、まんまと泣かされてしまう。。というのが岡田麿里脚本(監督)の凄さなのかな。と思ったり。
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