タンジェリンに引き続きショーン・ベイカー監督は悪所として今いろんな所で浄化されつつある場所を描くのが上手いなぁ。
正しくない生き方だけど、足掻いて生きてる人たちの悪く生きる権利みたいなものを描いてる気がする。
ヘイリーはけして良い母親ではないし、ムーニーも今は可愛いけどいつかヘイリーのようになる未来が容易に見えるけど、それを他人がどうこういえる筋合いはないし、このモーテルが家の近くにあったらめっちゃ嫌だけど、ここは世界のどこにでもある場所でもあって人々が危ない、汚い、犯罪の巣窟と言って必死に排除しようとしてる場所でもある気がする。
そんな場所を、ディズニーランドの近くの鮮やかな色彩でポップに描きつつ
薄っぺらい感動の物語としては片付けない絶妙なバランスがとってもよかった。
管理人のボビーのなんとかしてやりたいとは思いつつ、深入りはせず、子供達がほんとに危ないと思ったらちゃんと守るってゆうスタンスがかっこいいしこのタイプのウィレム・レフォー最高かよ！だった。
