Rio

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のRioのレビュー・感想・評価

4.0
ストーリー全体は、カラフルな建物と陽気なフロリダの人たちのおかげで明るいけれど、物語の核心は、その日暮らしの困窮した母子家庭。
彼女たちのバッググラウンドなど深く描かず、日常をひたすら描くというシンプルな描き方なのに、鑑賞後も心に残るし深く考えさせられるのが不思議だしすごいなぁと感じた。

舞台となったオーランドは2回行ったけど、入園料1日100ドルくらいする巨大テーマパークに1週間も2週間も滞在する人がゴロゴロいるから、むしろ華やかでゴージャスな街のイメージだったけど、オーランドに限らず、東京にもどこにも、そういう人はたくさんいるんだろうなぁ。

絵に描いたような、学も手に職もない親に育てられてて本当に子供がかわいそうで。でも子供にとったらどんな親でも1番に感じる気持ちも分かるし。
ああいう日常を見ると、「蛙の子は蛙」の負の連鎖を覆すのってかなり難しいんだなー。一番の手本である親があんなんだし、周りの環境も似たような人しか集まらないから…。
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