おひるね

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のおひるねのレビュー・感想・評価

4.3
貧困層の問題を、何も知らない(分からない)子供の視点から間接的に描いた映画です。
どんな些細な事でも遊びに変えてしまう子供達と、その子供達を暖かく見守りながら沢山の社会のしがらみを抱えた大人達が交互に映し出され、純粋無垢な子供に対する大人の穢れが浮き彫りになっていたと感じました。
“Do you know why this is my favorite tree?”
“Because it has fell over and it's still growing. ”
劇中ムーニーがこのようなセリフを言うのですが、これはまさに彼女自身や母のハーレイも含めた貧困で悩む人々の生き様を比喩していると思います。
最後の展開で夢を見せてくれないリアルさも好きでした。ムーニーが泣くシーンでは私も号泣してしまい、かなり印象深い映画でした。
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