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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のkikiのネタバレレビュー・内容・結末

1.2

このレビューはネタバレを含みます

filmarksの試写会で観覧。
映像の色彩と、子供の目線に合わせ背景を大きく捉えた構図、大事なところを映さないことで深刻さを伝えるカメラワークはとても良かったが、"内容はあるがストーリーはない"というようなもので、ドラマ/コメディというよりはDQN文化のモキュメンタリーをエンディング寸前までダラダラと見せつけられるだけで、他の映画を観る際に流れていた予告篇が全てだった。
オチの文脈も私には理解できず"ラスト85秒、魔法にかかる"というよりは"狐につままれる"だろうと思う。
キャスティングの完璧さは確かで、自然体の笑顔、自然体の憤り、"そうやって生きていく文化圏の人々"を見事に演じており、10ドルの値上げを言い渡した向かいのモーテルの女主人が放った「だから貧困なのだ」というようなセリフに強く頷いた。

"ここまで責任を社会に転嫁できない"私には、とてもじゃないが合わない映画だった。
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