夢の国ディズニーランドのすぐ近くのパステル色のモーテル、夏休み。
しかし、そこにあるのはひたすら苦しい現実。
演技が演技に見えない。それぞれのキャラクターが、実際にいる人にしか見えなくて、本当に素晴らしかったです。ムーニーちゃんの最後のアップのシーンは必見です。
少し残念だった点は、母親のへイリーが自分の子供以外の人間に対して、あまりに態度が酷かったところ。もう少し、心変わりがあれば良かったです。でも、もし急な改心があったら、いかにも映画的になってしまうし、この映画の良さが失われてしまうかな。難しいところですね。
母親として、ムーニーに純粋に愛情を注いでいるということは、凄く伝わって来たけれど、子供に対する愛情だけでは生きていけないのが現実。
経済的な貧しさが、心の貧しさにも繋がってしまっていると思いました。
逆に、下の階に住んでいるスクーティの母親は、経済的には貧しいけれど、心は豊かだと思いました。そこが2人の大きな違いかも。
このままの生活では、ムーニーの将来は見えてしまっている。その前に、何とかして子供にとって最善の選択が成されるべきだと思います。
ラストの後の続きが凄く気になります(￣ー￣)
