あやカフカ

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のあやカフカのレビュー・感想・評価

4.1
無垢さと残酷さ。
真逆なのか紙一重なのか。
子供の視点だからこそ最高にピュアであり、一方(観ている私は大人なので)そこに潜む危うさに終始心が休まらず。

また大人は気づいてなくても子供ながらにオトナの目線を持っていたり。

これはほんっとに多くの人が抱く感想だと思うけど、ドキュメンタリーかと思うほどリアル。
だから鑑賞後もただ茫然としてしまった。
ただ現実を見ていたようで。
しばらくしてから押し寄せる色んな感情。
…これはみんな現実にいる人たちだ。
ムーニーちゃんも母のヘイリーも親友のジャンシーちゃんも。

「誰も知らない」との共通点を感じる人も多いと思う。
子供たちの汗ばんだ感じ、子供だけの世界と遊び。色彩は違うけど似ている。

ラストのムーニーちゃんの画面いっぱいの表情。
それだけで涙腺が決壊した。

子供が子供の手をひいて走る、走る、走る。
その画だけでもう泣けてしまうんですよ。
で、いい具合に「夢の国のお膝元」って設定が効いてくる。
伏線の回収も巧みだと思った。

ジャケットよりずっとリアルなお話。
現実はパステルカラーじゃないけど、子供の目にはパステルカラーなのかな。
リアルだからこそムーニーちゃんたちみんなの幸せを願わずにいられない。