ピピ

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のピピのレビュー・感想・評価

4.5
全編iphoneで撮影された、インスタ映え抜群ポスター、母親役の女性はインスタでスカウトというこの作品。凄かった。

フロリダ・ディズニーワールドのすぐそばに、ウィレム・デフォーが支配人を務める、ピンクのモーテルがある(行きたい)

ただ現実は、アパートを借りることのできない貧困層の住まいとなりかけている。

そこに住むのが母ヘイリーと娘ムーニーだった。



子どもは純粋無垢で、周りの人間から言葉や仕草を学んで成長する。6歳のムーニーも、母親の口の悪さを完全に受け継いでいた。

マセた言動、仕草、行動。何とも愛らしかったんだけど、きっとそのうち反抗期が来て、捕まるムーニーも容易に想像できる。

ムーニーはめちゃくちゃ人生楽しんでいて、(わたしも6歳に戻りたいな〜遊びたいな〜)なんて思ったけど、大して怒らず一緒に派手に好き放題やる母親の元育ったからこそ、あんなに自由に楽しんでいるんだなと。

ここに「子ども産んだら母親なんですか?」が当てはまって、ヘイリーはムーニーの母親をやっているのか、じゃあ母親をやるって何なのか、と考え込んでしまいました。

貧困・犯罪・子ども…『万引き家族』と近しいんだよなぁ。

フロリダこんな可愛いお店あるの!?って感じに画面が楽しかった。

ラスト1分の演出が好みではなく、台無しにされた!と感じましたが、ムーニーにはどうにか良い子に育って欲しいという願いも込めて…4.5!

ドキュメンタリーじゃないけどね、ムーニーみたいな子は絶対いる。

2018.60本目.
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