『万引き家族』と同じく家族、貧困、倫理観をテーマにした作品。万引き〜よりもモヤモヤ感が残る。どうすれば彼らを救えるのか、救うって何？、倫理的にダメなこと、好きなように生きてはいけないのか？とか考え続けてる。
フロリダのディズニーワールドの近くにある安モーテル群は、仮住まいとして長期滞在している人々が多くスラムのような場所になっている。日本でいう簡易宿泊所だと独身者が住むイメージだけど、ここには家族連れも多く住んでいるのに驚いた。
そんな殺伐とした環境の中、子供たちも汚い言葉を使い、悪事をはたらき躁状態で遊んでいる。このテンション高い躁状態の描写が、今のことしか考えられない刹那的な状況を表していると思った。
あと重要な役として出てくるのがウィレム・デフォー演じるモーテルの管理人。優しさと厳しさを兼ね備えた守護天使のようだった。
