無邪気に遊びイタズラばかりする子供たち。裕福ではないが明るく、子供たちと仲良く優しく接するママ。そんな親子を厳しく叱るのだが度々優しさが垣間見える、父親のようなモーテルの管理人。彼らの生活はほのぼのとしていて、これがずっと続けばいいのにと思って自分は観ていた。でもそうはいかなかった…。
ラスト数分でこの映画は文字通り“加速”する。さぁいったいどうやって彼女たちを幸せにしてくれるのか！タイトルにもある“真夏の魔法”とやらを見せてもらおうじゃないの！…………え？？（これ以上は言えない。）
賛否が分かれるこのラストですけど、これが凄いのってあのラストシーンを見ればほとんどの人が「これってどういうこと？」って調べたくなる所だと思うんです。そこに監督の狙いがあって、そこで私のようにのほほんと観ていた人はこの映画の本質にぶち当たる訳です。
親子の笑顔がこのまま続けばいいと思って観ていた自分が間違いだったと気付かされた。そんな話じゃなかった。終わってみれば思っていた映画とは違う全くの別物だった。
