ディズニーワールドのすぐ近くにある安モーテル「マジックキャッスル」では、夢の世界とは裏腹にその日暮の人々が貧しい生活を送っている。
彼らにとってモーテルは宿泊場所ではなく、宿代さえ払えば永遠に住み続けることが出来る住居なのだ。
そんな夢と現実の痛烈な対比を、モーテルに住まう子供たちの目線で描かれていく。
子どもの目線の高さから撮られた映像は、美しく楽しさに溢れている。
だからこそ、リアルなのだ。
子供は現象を現状のまま映し出すために、こう言った“痛いほどの真実”をあるがままに視聴者に伝える。
眩しいほどの自由と、逃れられない貧困の現実とが対になった強烈なアイロニーが、見終わった後もしばらく後を引く、マジカルな社会派ドラマだ。
