NUMB[ナム]　極限の争奪戦の叡福寺清子のレビュー・感想・評価

暑い夜にぴったり作品．とにかく寒い．レヴェナントに匹敵する寒さ．レヴェナントの人々は寒さ対策してたけど，本作のメイン4人は防寒対策ぅ？何それ美味しいのぉ？？状態．阿呆やろおまいら．なんで半日でもかけてしっかり装備整えなかったの！って視聴中何度もツッコむ．林業の現場監督者やってたウィル！お前がちゃんと指導しないでどーすんだ．お前だけは冬山の怖さ知ってるはずだろ．役にたったかどうかわからん知識ひけらかす暇あったらどーにかしろよ．んなことだから会社リストラされるねん．
でもおかげで壮絶さは伝わった．欲に眼がくらんだ人間とはここまで愚かになれるのかと実にいい気分になれる，「イヤな映画」協会（そんなもんがあったらな）認定作になってもいいんじゃねの．とにかく金貨に対する執着がすごい．低体温症になり，寒さで顔がどうにかなってるのに，それでも金貨を探し求める．舞台であるカナダの厳冬地と相まって気持ちの寒さ倍増．ホントお願いだからちゃんと装備して．
そして案の定いろんな事きっかけでの醜い言い合い．寒いんだから体力温存しろよ，どーせ食料持ってきてないんだろ．だって装備怠ってるんだもの．
モンベルかコロンビアかノースフェースでアパレル揃えて，全員70Lザックに食料とシュラフと防寒グッズ用意したら誰も死ななかった．醜い争いをするのはそれからでも遅くはないぞ．せっかくの400万ドルがぁ．
88分ってことで平日の夜にはちょうどいいかと気軽な気持ちで視聴したんだけど，意外と善戦．こーゆーことがあるから映画は止められない．