かたゆき

ヴェンジェンスのかたゆきのレビュー・感想・評価

ヴェンジェンス(2017年製作の映画)
3.0
銃撃事件により相棒を亡くしたばかりの刑事ジョン・ドロモア。
失意の中に生きていた彼はある日、夜の酒場でシングルマザーのティーナと出会う。
奔放な見た目や言動とは違い、その優しい性格に意気投合したジョンは少しずつ癒されていくのだった。
だが、そんな幸せな日々も長くは続かなかった――。
独立記念日の夜、友人宅で飲んだ帰り道、ティーナは一緒に歩いていた12歳の娘ベシーとともに4人のチンピラたちに絡まれ船小屋へと連れ込まれてしまう。
そして、娘の目の前でティーナは非道な男どもに抑え込まれ、死んでもおかしくないほどの暴行を受けるのだった。
捜査を担当することになったジョンの尽力によりすぐに犯人は逮捕されたものの、雇われた敏腕弁護士によってすぐに釈放されてしまう。
あろうことか直後に始まった陪審員裁判の中でティーナは売春婦扱いされ、男どもは無罪放免になる可能性さえあった。
ティーナは精神的に追い詰められ、塞ぎ込む娘のベシーには追い打ちをかけるように犯人からの嫌がらせが始まった。
法律は役に立たない。
娘からの決死の訴えを聞いたジョンは、自らの力で犯人どもに正義の鉄槌を下すことを決意する…。

毎度おなじみニコラス・ケイジ主演で送る、そんな勧善懲悪リベンジ・アクション。
まあベタベタな内容ながら、けっこう丁寧に作られていてそこそこ面白かったですね、これ。
突っ込みどころは満載だし、絵に描いたような憎まれ演技してる悪役たちにもちょっと笑っちゃいそうにもなりましたけど。
んでも娘役の女の子は健気に頑張っていたし、もういかにもな悪徳弁護士を演じたドン・ジョンソンもなかなかの嵌まり具合。

肝心の復讐劇もそこまでやり過ぎにならず、ぎりぎりでリアリティを保っていたのも良かったかな。
まあ頭空っぽにして観る分にはぼちぼち楽しめるんじゃないでしょうか。

それにしてもニコラス・ケイジ、今も新作が2~3本レンタルビデオ屋さんの棚に並んでいたけど、ほんとにどんなけ自分を安売りするねん!って改めて思っちゃいます。
もうここまで来たら自分も出来る限り観ていったろやんけ!って若干意地になってます(笑)。
かたゆき

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