あいち

ヴェンジェンスのあいちのネタバレレビュー・内容・結末

ヴェンジェンス(2017年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

huluにて吹き替えで鑑賞。


洋画では多いですね、復讐系サスペンス。この手の映画はいろいろ観てきましたが、セリフや演出含め、心に残る映画ではなかったのが残念。ただただ、復讐していって終わりって感じ。エンドロール観ながら、「嗚呼、良かった…」って思えるような、心に残るものがない。


でも、出てくる俳優さん女優さん達みんなの表情、特に憎しみや苦しみの演技がとても良かったので、そこに対する評価だけ。


主演のニコラス・ケイジの役は、寡黙でクール、渋くてカッコいい感じに仕上げたかったのかもしれないけど、ただの口数少ないおじさんって感じになっちゃってる。吹き替えの声優さんもボソボソ喋るから、暗いつまんないおじさんって感じ(おじさんって言いすぎ!)

もっとヒーローならヒーローらしく、大袈裟でも良かったかも。あまりに主人公にスポットがいかないので、主人公の心が読めなかった。ただただ、悔しくて復讐しました、で、終わっちゃう。もっと切ない葛藤の、もがき苦しむ心理描写が欲しかった。


事件や裁判のシーンは皆さんがおっしゃる通り、気分が悪いというか、腹わた煮え繰り返るシーン多めなのですが、それだけ視聴者を本気で腹立たせるようなリアルさ(あれがリアルであったらたまったもんじゃないけどさ)があったとは思う。

私も実体験で、性犯罪者が裁かれず、のうのうと暮らしてる怖さを実感した身なので、あながち誇張しすぎとも思わない。本当に怖い世の中だよ。ああやって全員復讐していって欲しいと思う。(こわい)
あいち

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