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ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリスのJJのレビュー・感想・評価

4.1
まさに"知の殿堂"
映画の中でオランダ人の建築家が「図書館とは本の置き場ではない、図書館とは人だ」と言っているのが的を射ていて、とても印象的だった。市民の知的好奇心を満たすために図書館はあると。ワイズマンが切り取るNYPLはまさにそれで、本や書庫などはほとんど登場しない代わりに桁外れに多種多様なサービスだったり、職員たちの熱いディスカッションだったり、著名人のトークショーだったり、本当にハンパない情報量。日本人のわたしからしたらなおさら目から鱗な図書館だった。長尺だけど、ワイズマンのエッセンスがぎゅっと詰まった知的好奇心をくすぐるドキュメンタリーだった。
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