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ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリスのtjrのレビュー・感想・評価

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図書館自体を深掘りする内容かと思っていたけれど、「図書館の主役はそれを利用する人である」という言葉通り、写されるほとんどは人だった。

図書館での講演会やプレゼンテーションは、ある分野を極めた者がその知識を伝聞する素晴らしさに満ちていた。
それと交互に写される会議のシーンは、利用者と行政政策、図書館としての責務の間でいかに利用者のために在り続けるかという熱意がこもっていた。

「教育と情報のアクセスが不平等を根本的に解決する」「単なる書庫から教育施設へ」という信念が、世界一の図書館と呼ばれる所以なのかと納得した。

フレデリック・ワイズマンのインタビュー無し、ナレーション無し、劇伴無しの硬派な演出で3時間半、疲れるけれど見た甲斐があった。
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