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戦争と平和のbekuのレビュー・感想・評価

戦争と平和(1965年製作の映画)
3.0
トルストイという文豪の名前はさる事ながら、戦争と平和という抽象的なタイトル、さらに500人余りの登場人物と7時間程の長さという情報から見るのを敬遠していた。

しかし、鑑賞すれば、ロシア戦役という事実を題材にし、また行動原理がはっきりした3人を中心に物語が展開していくので、彼らの織りなす歴史に強く引き込まれていく。一方、膨大な数の脇役たちの人格は明確であり、彼らは映画の中心にある3人のストーリーを引き立て豪華な演出と同様に映画を大作に仕立てあげている。

また、生きる事に対して、幸せを追求しようというシンプルなテーマも、現実にあった戦争を題材にしているため説得力が強い。
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