仕事は出来るが几帳面過ぎ、他人と付き合うのが苦手な孤独な男。やがて不景気から失業してしまい再就職を目指すが上手くいかない…そんな彼の元にある組織が盗聴した音声を文字起こしする仕事の依頼が舞い込み、戸惑いながらも仕事に没頭したい彼はその仕事を引き受け危険な世界へと足を踏み入れる事になる…。フランスの名優フランソワ・クリュゼ主演のサスペンス映画。
冒頭から中盤迄は謎仕事の件もありミステリアスな感じで引き込まれるがそれもすぐ飽きてしまう…。主人公がある疑問を見つけてそこから急展開するのかと思いきやテンポが上がらない…全体的に淡々と描き過ぎている印象。無機質で淡々としていてグロい場面でも恐怖感などが伝わって来ない。
中盤からラストまでの展開も巻き込まれ型サスペンスでありがちな感じで新しさは無い。個人的には最後まで煮え切らない感じで終わった印象。フランソワ・クリュゼの存在感だけが映画を彩ったような気がします。ただこういう静かなサスペンスが好きな方にはオススメの映画かも知れません。