このレビューはネタバレを含みます
Netflixのドキュメント映画。
2017アカデミードキュメンタリー部門受賞。
軽いノリ？で始めたドーピング実験フィルム。ドーピングがバレずにレースに出られるのか？監督自らが実験台になって、その経過を記録する。
そんな雰囲気だったのが一転。ロシアの国家ぐるみのドーピングを告発する展開に。たまたま？いや意図的に関わってきたロシアのドーピング専門家が、組織的な不正の中心人物。彼は、そのことを告発するために、この監督たちと手を組んだ。
告発が証拠とともに受け入れられていく過程がリアルタイムのドキュメントで描かれていく。実際にオリンピックに出られなくなるロシアのアスリートたちの事件の裏にあった出来事。まさに、息を呑む展開。
1回目のウクライナ侵攻について、ドーピングに関わっていた博士が、「オリンピックでメダルを取らせすぎたことも一因。わたしのせいだ。」と嘆いていだか、今のロシアの様子と併せて見ると、あながち間違っていなかった。
国体の維持のため、何をしても気にならなくなっている権力者たちの姿。
この貴重な資料の中にも既に写されていた。
ドキュメントの傑作。5でもいいけど、ちょっと人を選ぶのかな。5に近い4.5
