爽

宮本武蔵の爽のレビュー・感想・評価

宮本武蔵(1954年製作の映画)
3.2
今ひとつこの映画の宮本武蔵はカッコいいと思えなかった。。
ここぞという時の瞬発力には優れるんだけど妙に素直で沢庵に言われるがままというか。
沢庵も沢庵で偉そうにお通との恋路を邪魔して高弁垂れて、おまえ何様なんだと。
終いには「武者修行しろ」と沢庵に言われたから「武者修行します!」と言っているだけに見えてしまった。いや武者修行って何するつもりなんだよと。。
生き残る力(武力)こそあれ頭の方は優れず芯を持たない野武士、といったところか。
お通もお通で健気なんだけど終始泣きっぱなしで報われない、、見方を変えれば又八や武蔵に依存しすぎとも言えるが、これは時代が今とは違うから一様に批判できない。
関ヶ原の合戦も命からがら生き延びたという以上の描写が無い。まぁこれは史実としてそうなのかもしれないが。
誰一人として「カッコいい!」という生き様の登場人物は居ないような映画だった。

良かった点は唯一つ、若かりし八千草薫さんがめちゃくちゃ綺麗!!!
爽