このレビューはネタバレを含みます
息を呑むダンボールの世界。少年の頃の発想があんなに素晴らしいダンボール芸術になるとは。これは舞台監督に拍手喝采。
最初はキューブのような殺人迷路なのかと思っていたら、どんどん精神世界のお話になっていく。出演している人たちもいい加減頭はおかしいけれど、演出しているひとたちも頭がおかしい。
多分これがキューブみたいなシリアス路線なら、心のどこかにある「所詮ダンボール迷路」という先入観を打ち払えなかっただろう。
だが、欲を言えばもっとストーリーに捻りがほしいし、真相がほしい。真相がないならもっと精神を壊してほしかった。