時おりチープ。時おりご都合主義。
穴も結構ある映画なんだけど、
それ以上に見どころが多くて大満足。
いやー田舎怖いね、新潟怖い(風評被害w)
特筆すべきは主演の山田杏奈。
有村架純っぽい顔立ちで可愛いのはもちろん、
感情を押し殺した演技も良かったし、
「真っ白な雪景色に深紅のコート」を纏った佇まいが映えること。
そんな彼女に「バトル・ロワイアル」を彷彿とさせる、
中学生同士の血みどろバトル(殺戮)をさせるのが素敵。
登場人物がほぼ全員病んでるという
凄まじい状況なので、
終盤の盛り上がりっぷり(カオス的な)が凄い。
「俺はなぜ、こいつを応援してるんだ？」
と自問自答しながら観ざるを得ないという(笑)
見せ方も上手い。
殺意を抱く理由は様々だけど、
それをちゃんと丁寧に説明してる。
報われない愛、伝わらない愛も様々で、
観てて胸が苦しくなる。
後世、カルト的に人気を集めるかもしれない良作。
血が苦手な人、映画を楽しむ気が無い人はお引取りを。
…雪原に舞う鮮血がただただ美しい。
