Drエドガー

OVER DRIVEのDrエドガーのネタバレレビュー・内容・結末

OVER DRIVE(2018年製作の映画)
1.7

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりに日本発の車映画ということで、見にいったのだが。。。

詰め込み過ぎたのか、作中の焦点が定まっていなくて、どこに重きを置いて視聴したらいいのか判らない映画だった。
兄弟の確執?
ラリー?
女性記者?
どれにしても薄味でふわふわとしていてノリきれない。
製作陣は何を見て欲しくてこんなものを作ったのか。

兄弟の確執とその顛末を描くには構成がお粗末過ぎた。『お互い腹に抱えながらも、同じチームメイトで会話もする』っていう作り方はいいんだが、終始ヒリついた雰囲気がなく軽過ぎる。
またゴツゴツしたレースの世界を描こうとしてる割に、困難にぶち当たった時の解決法がご都合主義過ぎた。

特に気に入らなかった部分があって、アニキが『このマシンにはチームみんなの〜』と憤慨するシーンのあと、クライマックスに『俺がすぐ直してやるから』と言ってハンドパワーで直してしまうところ。
『外ヅラは良いが結局チームを私物化してる奴』が奇跡を起こしたって何も感動しないんだがなぁ。弟の傍若無人にも通ずる部分が見られる。

こうして書き込みながら答えが出せたんだが、実際この作品に登場する全ての人物が『兄弟に対して寛容過ぎる』ことで作品全体の重さが無くなってるんだよな。

ヒロインの女性記事は、会社側から受けた仕打ちに対して何の解決もさせずに終わってしまった事で、僕の中では存在が薄いどころか空気になってしまった。あとセリフの棒読み。

メカマンとしてハイスペック過ぎる上にハンドパワーでエンジンを直してしまう東出昌大、やたらと脱ぎ出す新田真剣佑は女性には受けがいいのかもね。
ただ映画じゃなくてドラマでやれば? と。

見に行ったのがチケットが安い日で本当に良かった。発狂ものですよ。
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