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OVER DRIVEのNAOZYのレビュー・感想・評価

OVER DRIVE(2018年製作の映画)
3.9
今日は「オーバードライブ」を観た。
日本は車大国といわれるわりにカーレース映画は少ない。若者の車離れが叫ばれているが、車メーカーの作る車が実用的なものによりすぎてカルチャーとしてのスポーツカーに熱心ではないことが影響していると思う。トヨタがWRCに復帰したことで本作が作られたようで、WRCを目指す若きドライバーとメカニックの兄弟のお話になってます。
架空のラリー選手権なのでレインボーブリッジを封鎖して首都高を走ったりとかゲームでしかできないようなシチュエーションでのレースシーンが楽しい。でもなんでこの首都高レースって実現しないのかなー。東京マラソンでは平気で都内の道路封鎖するのにね。
そんな妄想をしつつ観ているとクライマックスにWRCで実際に起こった出来事をもってきていて、WRCファンとしてはニヤリとほくそ笑んでしまった。
2015年メキシコラリーでタナクの乗る車がアクシデントで湖に転落。乗員は無事助かったものの車は水没。翌日のレースは絶望的な状況の中、引き上げられた車をメカニックが3時間で修理して、翌日レースで走れるようにしたという。
ラリーメカニックの執念と技術に驚くエピソードとして語り継がれている。
それを最後に胸熱エピソードとして持ってくるとは、思わずしてやられましたなーという、納得と満足感で見終わることができました。
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