SakaiWakaba

ビール・ストリートの恋人たちのSakaiWakabaのレビュー・感想・評価

4.4
機内にて。
黒人というだけで、犯罪者予備軍とされ、リストに載せられる。そして、何か犯罪が起きた際、白人被害者はこのリストから適当に誰かを選ぶ。国がこの人身の司法取引に関与していた。

レイプ被害にあった人は辛いと思う。その傷をだれかのせい、悪者を仕立てたいのはわかる。
けれど、だからといって、無実の人を巻き込むのは違う。その人にも家族がいる、恋人がいる、子供がいる。悪いのは、誰だ?善悪だけで片付けられる問題なのか?

「時間」だけは、誰にでも平等に与えられていると思っていた。けれど、時間は、時として、暴力になるかもしれないことを知った。

とにかく、心が震えた映画でした。音楽も好きです。ムーンライトっぽいなって思ったら同じ監督でした。すごく色々なことを考えさせられました。
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