ビール・ストリートの恋人たちの作品情報・感想・評価

上映館(7館)

ビール・ストリートの恋人たち2018年製作の映画)

If Beale Street Could Talk

上映日:2019年02月22日

製作国:

上映時間:119分

あらすじ

「ビール・ストリートの恋人たち」に投稿された感想・評価

Reiji28

Reiji28の感想・評価

3.6

このレビューはネタバレを含みます

70年代のアメリカで黒人差別を発端にレイプ疑惑で投獄されたファニーを救おうとする恋人ティッシュと家族の物語。

華やかさはないが日常に存在する愛や恋人達を支える人々の優しさに心をうたれる。静かに進む映画だがこの映画をここまで魅力的にしていたのは音楽と登場人物を引き立てるカットがあるからこそだと思う。

無実の罪でファニーは刑務所に投獄されれば家族は無実の証明に尽力し、それができないと直接会って愛を届けにいく。
人生の中に苦しみは存在するものだが、それでも人々は日常の中に喜びを見つけ愛を感じ生きていく。

生きていれば困難や不幸があるかもしれないけど人はほんのちょっとの愛と優しさで前を向けるんじゃないかと。
自分が今おかれている環境を見つめ直そう。自分は人々からの愛でできている。この当たり前に感謝しよう。
Punch

Punchの感想・評価

3.8
ムーンライトの微妙なところが出てる感じだ。ラ・ラ・ランドに似近い微妙さと紋切り。
Rick

Rickの感想・評価

3.8
70年代ハーレムでの差別、純愛そして人間ドラマの描写が素晴らしい。地味ではあるが、泥臭いドラマ好きには、見逃せない作品。
素晴らしいなあ 並んで歩いているだけでこんなに愛しい…悲しいことは多いけど、理不尽な現実の描写も嫌味すぎず、希望と幸福は抑えていても溢れていて絶望することはなかった。最近になって多くの黒人のキャラクターが登場するようになって、どんどん幅広い人物像が描かれるようになった気がするね

劇場 No 116

ようやく地元で封切り🎞
オスカー受賞作だったので鑑賞👀
お一人様での鑑賞でした👤

1970年代のニューヨーク🗽
幼なじみのティッシュよ恋人ファニー👥
お互い将来を約束しあった仲だったが、ある日突然、ファニーが婦女暴行容疑で逮捕されてしまう🤭
ティッシュとその家族たちは彼を救い出そうと懸命になるのだが...😓

「ムーンライト」の監督が人種差別をテーマにした作品でした🎞

でも「デトロイト」のような直接的な激しい描写はなく、ドラマティックに展開しないので、かったるい感じ...😞

だから、静かに展開するストーリー運びは、お疲れ気味の方には睡魔をもたらすかもしれません😴

それでも、白人警官のえぐるような目つきだったり、看守が皆白人だったりと...
観ていてハッとするような映像に強いメッセージ性を感じました🤭

「愛し合う人間が好きなんだ 人間の違いは母親がちがうだけ」や「地道に生きれば 私たちの子供たちは自由になれるのか...」等のセリフも耳に残りましたね👂

じんわりと考えさえるエンディング(子供の言葉に救いを求めるような演出)には少々不満が残るましたが、これがこの「ムーンライト」の監督のスタイルかと思えば腑に落ちました🤔

ちなみに原題の意味は「もしビールストリート(通り)が言葉を話せたなら...」事件の真相を伝えてくれるだろう...と解釈できるでしょうか(仮定法の文章です)🗣
ブルース発祥の地とされ、アフリカ系米国人の心の故郷をタイトルに使用しているのが印象的です🎷
(ビールストリートは、主人公たちが住んでいる場所(バンクストリート)ではありませんでした..)🎞
当時の黒人差別が生々しすぎて辛いけど、全く救いが無いわけじゃなくて少し安心。映像がロマンチック!
理不尽すぎる世の中で、映画中のセリフを借りると本当に「彼は私が今まで見た中で一番美しかった」。泣いた。

このレビューはネタバレを含みます

『ビールストリートの恋人たち』鑑賞。上質な映画。だからこそスクリーンで観たかった…
前作でも頻繁に出てきた人物の正面からのカット。非常に単純なのに、最早「バリー・ジェンキンス風のカット」へと昇華しているのがすごい。
sunday

sundayの感想・評価

2.5
「私はあなたのニグロではない」でボールドウィンに興味を持ち見た。せつない黒人の恋人たち。映画はちょっと平坦だったが、その二人の世界、なにかどうにもならない黒人社会が、これが俺たちの生きる世界さ、という雰囲気は、以前に読んだ短編「サニーのブルース」の空気、ボールドウィンの空気だった。

2018アメリカ
2019.5.12劇場で
【愛が連れてきた話】

『ビール・ストリートの恋人たち』観ました。

『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督作品。
『ムーンライト』の余韻がすごく好きだったので、そんな監督が描くラブストーリーを観てみたくなり、映画館へ。

ファーストシーンは、並んで歩く恋人たちを空から優雅に撮ったカット。
この時点で、「ああ、これは二人のための物語なのだな」と気付く。

“二人”というのは、1970年代ニューヨークに生きる若きカップル、妊娠中のヒロイン・ティッシュとその恋人・ファニーのことだ。
ファニーは無実の罪で逮捕され、刑務所の中で過ごし、ティッシュは彼のために懸命に闘う。

この事件の裏には、人種差別問題がある。
3月に『グリーンブック』
4月に『ブラック・クランズマン』
そして、5月に『ビール・ストリートの恋人たち』
という、黒人と白人の関係性を描いた映画を連続で観てきた。
三作を観終えた今、この順番は必然だったようにも思える。
『ビール・ストリートの恋人たち』は悲劇でも喜劇でもないし、もしかしたら明確なラストシーンはないのかもしれない。
現代の社会問題はまだまだ終わりが見えず、だからといって、困難な状況を生き抜く恋人たちの愛も尽きないのだから。

『ビール・ストリートの恋人たち』

原題『If Beale Street Could Talk』

“can”ではなく“could”であることから、これは“仮定”ではなく、ある街を愛で彩り、あるストリートにさえ救いを求める恋人たちの、強烈な“願望”を秘めた映画なのだろう。

『ムーンライト』同様、映像の色彩が美しかった。
特に印象的だったのは、ファニーが彫刻するシーン。
自分たちの手で愛を育むことを証明したシーンだった。

「彫刻刀と彼女が宝物だ」と語った彼は、愛を自由に形作ることを夢見ていた。
刑務所の面会室で恋人とガラス越しに向き合うことしかできない彼女は、彼と同じ方向を見つめることを願っていた。
生まれた新しい命は、そんな二人にささやかな祝杯をあげることを許してくれた。

灯りを消し、部屋に響き渡るレコードの音楽のように、映画館の暗闇の中でこの映画にしか生み出せないどこか浮遊した時間と光を体験できたこと、ふと思い出す夜がこれからあるかもしれない。
二人の愛が連れてきてくれた夜こそ、クライマックスと呼びたい。
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