ビール・ストリートの恋人たちのImogenのネタバレレビュー・内容・結末

こんなに叙情的な映画を観たのは久しぶりかもしれない、しっとりと心に沁みていくような映画だった。小説を読んでいるよう。
理不尽な世界で懸命に互いを守り愛を貫こうとする二人の姿が切なくも美しい。まっすぐに見つめ合う視線と表情が印象的だった。
・社会に抑圧され、理不尽な扱いを飲み込んできた黒人たちへのエレジーのように感じる。監督のメッセージが伝わってきた。
・弦楽器のBGMも美麗
・主役カップルが本当に美しいカップルで始終見とれた。視線の交わし方さえも美しい。
・初々しい少女から成熟した女性に変わっていくティシュが艶やかだった。
・毛布でくるんでくれたり緊張を解こうと音楽をかけたりするファニーの彼氏力の高さに感心する 笑
・ペドロ・パスカル、ディエゴ・ルナ、エド・スクラインとアフリカ系以外のキャストも個性的
・義理家族同士の闘いが強烈！ファニー母が特に強烈だった…
・原作小説にもあるのかもしれないけど、主人公たちの味方になってくれる白人たちの描写をジェンキンス監督が入れるというのは説得力のある表現だった。