コウ

スリー・ビルボードのコウのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.3
予備知識はほんとにあらすじのさわりだけ、評価高いらしい、くらいで観てきました。

単純に『面白い』で片付けられない作品だった。メインの3人はアカデミーノミネートもゴールデングローブ賞も納得の演技だし、脚本がものすごく上手いし、音楽も演出もいい。

単純に善人と悪人とサスペンスみたいな単純な話ではなくて、悲しむ母と悪徳警官と無能な署長という最初に提示された構図がどんどん動いていってさまざまな背景や感情や思いや人間関係が絡み合っていく感じ。

オレンジジュースの場面と、敵対していたはずの2人の最後に会話するところがすごく印象に残った。

はっきりした白黒はつかないままの終わり方も、この作品にはあってると思う。事件の解決がテーマじゃないから。

いろいろ背景を頭に入れてからまた見直したい作品だったなーと。
コウ

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