「生きていなくちゃ意味無いでしょ？」
娘が無惨に殺された母親。
もう７ヶ月…
未だ犯人は捕まらず業を煮やした彼女はボンクラと酔っぱらいしか通らない街道の三枚の巨大な看板に辛辣なメッセージを込めて張り出す。
覚悟を決めた母親は、あらゆる手段を講じて犯人を突き止めようとするが…
面白いと言うのは不謹慎かも知れないが映画としての完成度は素晴らしいと思う。
役者さんの演技には本当に心打たれる。
ほぼ無表情の母親の固い決意に満ちた顔。
立場と人情の板挟みと持病に苦しむ警察署長。
ザ・レイシスト古き南部のバカヤロー警官。
個々人それぞれ間違っていても信念で行動している。
母親に対して理解者も居れば敵も居る執拗な妨害もあれば手を差し伸べる意外な人物も居る…
非常にシニカルで楽しい話でもなく大事件は起きても坦々と進む物語。
でもメッセージ性は強く見る人を選びます。
社会派の佳作。
