『ヒットマンズ・レクイエム』のマーティン・マクドナー監督の長編3作目。
前2作に比べてもネクストステージに突入したマクドナー監督の文句無しの傑作。
映画ファンは必見のネタバレ厳禁映画。
そして、"赤"映画傑作。
3枚の看板を巡る3人の群像劇。
オープニングの看板のエスタブリッシュ・ショットから香る"只者じゃない映画"感からの広告屋に乗り込む西部劇的なフランシス・マクドーマンド(彼女曰くジョン・フォードを意識したらしい)。ワクワクします。
初期北野映画的な暴力とコメディー要素のバランスも素晴らしく、麻酔ネタ、とんでもない緊張感と美しい音楽のあの長回しのシーン(サム・ロックウェルの歩き方!)etc、好きなシーン多数。
もちろん、署長の手紙やオレンジジュース、鹿も。
そして、オープニングと対をなす看板の裏側を見せるエスタブリッシュショットから、最後の着地というか、車内のあのセリフからのエンドロールで得られる、なんとも言えない感動。
ホント、いい映画を観ました。
オススメです。