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スリー・ビルボードのktymのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.4
3つの看板と3人の登場人物たちが紡ぎ出すストーリー。

凄かったのが、感情移入する人物がびっくりするくらい都度都度変わっていく展開だったこと。
この人いい人かな?って思ってたらあれ??ってなるし、この人は悪い人!ってなってた人があれ??ってなることが2時間で何回会ったことやら。
先が全く読めない展開だったから、
誰がいい人で誰が悪い人なのかの認識がすっごく難しかった笑

アメリカ(特に一部地域で)で恒常的な?銃問題・差別問題・レイプ・暴力が当たり前のように2時間ずっと出てきて、
もはやこの映画にいい人なんていないんじゃないかと思えるくらい。

でも予期しないところで急に現れるいい人にすっごく心を動かされるシーンもいくつかあって、悪いシーンとのギャップもあるのかすごく涙したところもあった。

超保守的なアメリカが舞台で、
やりたい放題やる登場人物に全く理解できないシーンも多々ありますが、
観終わった後には凄いものを見た感と、
腰が抜けたかのような脱力感が余韻として強く残った映画でした。
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