後悔や悲しみや怒りが自分の中でだけずっとウジウジと残るから、無かったことになる前に無かったことにしたい人たちの心の中にも火をつけて治らない跡を残していきたかったのかな、初めは
火のシーンが多いのが印象的だった
ストーリーが進むに従って苛だたしかった一人一人の切ない優しさや弱さがじわじわ分かっていって、それに対するミルドレッドの反応や変化の様子が絶妙な形で表現されていて凄かったし、私にも人間愛が湧いてきて不思議な感覚だった
広告として遺ることで警察の無力の責任を取ったウィロビーには敬意を抱くしかなかった
隣に隣にロウソクの火をつなぐようにして段々と広がっていくと良いのは事件の被害者だけじゃなくて作中に出てくるあらゆる社会的マイノリティの苦しみに対する理解も同じくだよね
