このレビューはネタバレを含みます
「1964年、
まだ無名だったブルース・リーは
少林拳の達人ウォン・ジャックマンと対戦。
欧米人に対しカンフーを教えたリーに、
ウォンは罰を下そうとしたと
多くの人が信じている」
という話を元に創作された話。
1963年、河南省。
少林拳の達人ウォン・ジャックマン(シア・ユイ)vs太極拳の達人(ウー・ユエ)。
模擬模範試合にも関わらず、自身の矜持から太極拳の達人に怪我を負わせてしまったウォン・ジャックマンは、反省し魂を調和するためにサンフランシスコへ渡航を決める。
1964年、サンフランシスコ。
燃えよドラゴンが公開される9年前、ブルース・リー(フィリップ・ン)は道場を開き、広く門下生を取っていた。その門下生の一人、スティーヴ・マッキー(ビリー・マグヌッセン)は生ける伝説のウォン・ジャックマンと交流を持ち始める。
マッキーがクァン・シュウラン(クー・ツィンツィン)を好きになったから救いたい。わかる。だから師父を頼る。ギリわかる。有耶無耶な雰囲気に文句を垂れる。わからない。
ブルース・リーが主役なのではなくて、ウォン・ジャックマンやスティーヴ・マッキーにスポットが当てられて、「ドラゴンを形作った男たち」の話だった。ドラマ作品。
ストーリーにメリハリがある訳でも、アクションが突出してる訳でもない。フィクションなのにすごく地味。ブルース・リーとウォン・ジャックマンより敵の方が動きがいいもんで、結構退屈。不覊奔放なブルース・リー、質実剛健なウォン・ジャックマンとキャラクター性は最高に両極端なのに勿体ない。
そしてウー・ユエがちょいと出て何も残さずに消えていく。SPLで見た包丁アクションが懐かしい……。
「対戦後、リーは戦法を変え
1969年に“ジークンドー”を教え始め
総合格闘技の先駆者となった」
おしまい。