バース・オブ・ザ・ドラゴンの作品情報・感想・評価

バース・オブ・ザ・ドラゴン2016年製作の映画)

Birth of the Dragon

上映日:2018年02月16日

製作国:

上映時間:103分

2.9

あらすじ

1960年代、サンフランシスコのチャイナタウンで若きブルース・リー(フィリップ・ン)は、溢れるような情熱を持ちながらも、武術家としても映画俳優としても立ち行かずに苦労していた。そんな時、少林拳の僧侶として知られるウォン・ジャック・マン(シア・ユイ)が中国からアメリカのカンフーの現状を視察しにサンフランシスコにやってくる。 武術家として頂点を目指す野望を抱くリーは、争いを望まないウォンに決闘を挑…

1960年代、サンフランシスコのチャイナタウンで若きブルース・リー(フィリップ・ン)は、溢れるような情熱を持ちながらも、武術家としても映画俳優としても立ち行かずに苦労していた。そんな時、少林拳の僧侶として知られるウォン・ジャック・マン(シア・ユイ)が中国からアメリカのカンフーの現状を視察しにサンフランシスコにやってくる。 武術家として頂点を目指す野望を抱くリーは、争いを望まないウォンに決闘を挑もうとするが・・・。この対極的な二人のカンフーマスターたちの戦いは、やがて武術史を一変させることになるー。

「バース・オブ・ザ・ドラゴン」に投稿された感想・評価

daiyuuki

daiyuukiの感想・評価

3.0
1964年、サンフランシスコ。若き武道家ブルース・リー(フィリップ・ン)は、香港で学んだ実践的な中国武術<詠春拳>を世界に広めようと、欧米人の門下生に指導しながらアクションスターの道を歩み始めていた。 そんな中、有名な<少林拳>の僧侶として知られるウォン・ジャックマン(シア・ユイ)が、アメリカのクンフーを視察しにやってくる。リーはたちまちウォンに対抗意識を燃やし、クンフーマスターの頂点の座をかけた決闘を申し込んだ。ウォンはリーの技術を高く評価する一方、 勝負よりも己の修練が重要だと考えていたため、リーの申し出を拒否する。しかし、ある事件をきっかけに二人は拳を交わし、ルールも時間制限もない、クンフーの歴史を変える死闘へと突入していく──!! 
ブルース・リーは、サンフランシスコで詠春拳をベースにした「ジュンファン・カンフー」を教えていた。当時、カンフーは、中国人同士で教え合うことが鉄則で、外国人に教えることは禁止されていた。ブルース・リーとウォン・ジャックマンの戦いは、リーが鉄則を破ったからというのが定説。
この映画は、ブルース・リーとウォン・ジャックマンの戦いにヒントを得たカンフー映画。
この映画で、ブルース・リーは「カンフーは勝てば良い。名声を得るための手段」と考えているような傲慢な自分の野心と利益しか考えていない人物として描かれ、公開後シャノン・リーたちブルース・リーの親族は「この映画は、ブルース・リーの人間性やジークンドーの哲学や技術について何の理解もないまま描かれたもの」と非難した。
ウォン・ジャックマンを高潔な武術家として描かれていて、ブルース・リーとウォン・ジャックマンの戦いに無理やりチャイニーズマフィアとの抗争を織り込むストーリーの構造に無理がある。ただロングビーチの空手大会で、ブルース・リーが空手家と模範試合する中で「ジュンファン・カンフー」のデモンストレーションするシーンは、実際の記録映像をベースにしてあるだけあってリアルだし、コリー・ユンがアクション指導したカンフーアクションはまあまあだった。ブルース・リーのファンが見るとモヤっとするカンフーアクション映画。
1964年まだ無名だったブルース・リーは
少林拳の達人ウォン・ジャックマンと対戦
欧米人に対しカンフーを教えたリーに
ウォンは罰を下そうとしたと多くの人が信じている
この映画は二人の対決に着想を得たものだ

こんなテロップで始まる本作。
ブルース・リーに詳しい世代ではないが、葉問シリーズはドニー・イェン出演作以外も漏れなく好きだ。
詠春拳対少林寺という昭和の日本人が泣いて喜びそうな題材をハリウッドがシレッと作品化し、中国での資金回収を試みた意欲作と皮肉無しに見た。

見たこともない役者ばかりながら、演技は一定以上、いや中国マーケットでヒットと成れば、一躍スターダムもあり得るだけに真剣な眼差しが熱く、程よい劇画調が心地よい。

B級作と切り捨てるにはあまりに生真面目で好感度の高いベーシックな味わいで、続編やスピンオフが見たいと思える。

カンフー映画はいつの時代も青少年にテレビを通じて届けるべき。
くぅー

くぅーの感想・評価

3.7
若きブルース・リーと白鶴拳のウォン・ジャックマンとの語り草になってる拳闘を描いた作品。
と言っても、この闘いは非公開で行われたため、本作はかなりの脚色があるだろうし・・・噂ではブルースが圧勝となってるが、ウォン側の言い分も違っていることから、実に興味深く拝見。

で、個人的には巧くまとめたなぁと思いましたね・・・って、そりゃあ、ブルース・リー愛好家からは、いろんな意味で否定的な意見は出るでしょうが。
そう、むしろウォン・ジャックマンがいい感じの師父に描かれている訳だが・・・事実、この闘いの後から、ブルースは一皮剥けて精進してるので、この解釈は充分にありかと。

そんな肝心の二人の拳闘シーンも見応えはきちんとあり、悪くなかったかと。

そして、ニヤリとするブルース・リー作品へのオマージュが随所にあり、特にラスト前は『死亡遊戯』っぽさ全開でしたね。

なお、ブルースを演じたフィリップ・ンは似てはいませんが、きっちり寄せてる熱演。
ウォン・ジャックマン演じたシア・ユイの存在感とアクションもなかなかでした。
えみり

えみりの感想・評価

2.2
割と内容浅いしあっさりしてて期待外れだったかな〜〜、でもここから始まるんだって考えたらこれくらいあっさりしてていいのかも
mash1966

mash1966の感想・評価

2.5
https://mash1966.hatenablog.com/entry/2018/06/25/200625
事実以上のものが得られるかもしれない映画

ブルースリーとウォンジャックマンの決闘を描いた本作。あらゆる証言、あらゆる説が存在するこの決闘を描く以上、どこかしらから批判が来るのは避けられない筈である。実際この映画はブルースリーの遺族をはじめとする多くの人々から非難された。史実とされている話と違う部分は多いし、ブルースリーが好きな人ならば主演のフィリップ・ンの演技も好みが分かれるだろう。しかし「水のようにあれ、友よ。」というブルースリーの名言があるように、頑なに自分の中のブルースリー像や決闘の事実に囚われすぎる事は良くないと私は思った。「燃えよ剣」など歴史の事実とは異なっていながらも古典的な名作として認知されている作品もあるように、史実や歴史上の偉人に対してそれぞれの解釈があっていい筈だ。特に未だに真実が分かっていないウォンジャックマン戦だからこそ、その新たな可能性をこの映画は示してくれたのではないだろうか?それこそ「水のように」この映画を受け入れるを事ができたのなら本作は非常にいい映画だと私は考える。
本作の良さを書く上でまずブルースリーを他人が演じる事について述べたいと思う。ブルースリーが偉人として認識されている証拠に、ブルースリーを他者が演じた映画は多く存在する。「ブルースリー物語」、「李小龍 マイブラザー」、中でも気に入ってるのはドラマ「ブルースリー伝説」でダニーチャン演ずるブルースリーである。イップマン3で彼が再びドラゴンになると聞いた時は実に俺得であった。これらの作品の面白さは「神になっていく人間の姿」を垣間見ることが出来る点だと私は思う。ブルースリーはあらゆるファンや評論家によって「神」として崇拝、考察されているのは紛れもない事実である。しかしそこに至るまでの過程を私達は知らない。だからこそダニーチャンをはじめとする「神に限りなく近い人間達」によってて「まだ人間であった頃のブルースリー」の姿を感じる事が出来るのは他にはない独特の面白さがあるのだ。本作のフィリップ・ンもカンフークエスト(武術の達人同士が手合わせするTV番組)で詠春拳をはじめとするあらゆる武術を学んでいた事を知っていたため個人的には納得の配役であった。特に好きなのはワンインチパンチを決めた後、人差し指を立てて「チッチッチ」とする仕草である。ブルースの顔は下を向いたままなのに絶対にドヤ顔をしているとわかる名シーンである。このように今回のブルースリーは少し子供っぽい面が強調されている様に感じた。それはおそらくウォンジャックマンという人物に出会って成長する姿を描くためにあえてそうしたのだと思う。そのウォンジャックマンの人物像も実はブルースリー本人をモデルにしていると私は考える。ウォンは試合で事故を起こしてしまい、自身を律する為に単身渡米する。これは香港で悪さばっかりして、アメリカに行く事になったブルースリーに重なる。レストランで皿洗いする所まで同じである。そう思うと本作はブルースリーが自分の影と出会い、神として完成する物語なのである。決闘の結果の真相は未だに定かではない。しかしウォンジャックマンと闘いが彼が詠春拳から離れて後にジークンドーと呼ばれる武術を生み出すキッカケになった事は確かである。私達が知っているブルースリーは彼本人ではなく他の誰かの影響が大きかった事を本作は強調したかったと私は思った。よって「バースオブドラゴン」は人間が神になる過程を見事に描いた佳作であると結論づける。

ps 本作の「カンフーは核兵器より強力だ!」というセリフは後世に語り継がれるべき名言だと感じる。
羽鳥慎一にネプチューンの名倉潤が混入した様な感じの顔のブルースリーが活躍するカンフー映画。
ただしブルースリーが主役なのはアクションシーンであり、それ以外のドラマ展開ではその弟子であるアメリカ人のマッキーが主役。

まぁこの内容をブルースリーの身内の方々が良く思わなかったのは解りますわ。
この作品のストーリーとブルースリーならなぁ・・・。

カンフー映画としてはアクションシーンのカメラアングルが、ほとんど引きで迫力に欠け微妙。
実際の人物や出来事を扱った作品としても問題アリ。って感じかなと

あ、でも終盤の殴り込みに行ったシーンで
次々に入ってくる死亡遊戯のオマージュシーンは
面白かったです♪

2018年4月に映画館で鑑賞
MALPASO

MALPASOの感想・評価

1.9
『バース・オブ・ザ・ドラゴン』

ブルース・リーが映画「燃えよドラゴン」で有名になる数年前のお話と聞いて、観ないわけにはいかない。
しかーし、このポスター同様、モノマネ大会でしかなかった。登場人物の描き方が薄い。とくに、ブルース・リーはモノマネの彼でしかない。
アクション・シーンも撮影が下手で迫力がない。
時代も描かれておらずと、散々なのです。アチョー!
いち麦

いち麦の感想・評価

3.0
ブレイクする前のブルース・リーとわざわざ渡米した中国拳法の達人との対決に纏わる実話を膨らませた逸話。引き目で映像演出を施さぬ格闘シーンは見やすく素の味わい。リーの成長が伝わってこないのが残念。
いや、意外と満足したんですが(笑)

ジェイソン・スコット・リーよりもさらに似てない、つーか、寄せる気もない人連れてきて「ブルース・リーです」って、ふざけんなって感じだが(だったら観るなって話だが劇場に足を運んでしまうファンの悲しさよ)、酷評レビューもあり、ハードルが下がりきっていた故か、おいおい、普通に観れるやんって感じ。

・ブルース・リーは主役じゃない
・狂言回し的な白人青年が実質主役
・もう1人のカンフーマスターが良く描かれすぎ
・やっぱりブルース・リーに見えない
・しかも動きが遅いし迫力ない

など、不満点はあらかた予告編と他のレビューで解消済み。
そのためか、ストーリーに集中できたのが良かったのかも。

ほぼ9割以上はフィクションなんだが、あの伝説の、いや伝説とファンが考える「ブルース・リーvsウォン・ジャック・マン」戦をこんな風に見せてくれたことにちょっと感動。
で、最後に『ドラゴンの誕生』って、巧いやん。
ただ、エンドロールにウォン・ジャック・マンの名前があったのは引っかかるが。

『ドラゴン/ブルース・リー物語』でのジェイソン・スコット・リーは頑張ってたし、振り向き様の一瞬だけ似てたりしたのは認めるが、作品の良し悪しで言うと、こっちの方が出来はいいかな。
ぶっちゃけアレはロブ・コーエン監督が下手すぎってのもあるけど。音楽だけは良かったが。

ま、とりあえず『燃えよドラゴン』また観よっと。
☆☆☆
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