わだげんた

ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡のわだげんたのレビュー・感想・評価

3.7
今こそ、魔法だ! 魔法を使え!

スイスアーミーマンの時に放屁しまくる死体役を演じてて、あまりの芸域の広さにびっくりさせられたダニエル・ラドクリフ。ハリー・ポッターから死体は振り幅広すぎですが、今回は遭難者です。

しかも、死にかける役なので今回は振り幅狭っ! けれど、相当な熱演でした。

わたくし、かなり重度な方向音痴で。今はスマホのマップアプリがあるのでずいぶん助かってますが、以前は相当道に迷ってました(笑)

なので、初めてのところで待ち合わせする時なんかは、かなり時間に余裕もって出掛けてましたし、地図とかもしっかり確認してました。

そんな男が海外で道に迷ったとき。思い出すと恐ろしすぎる。異国の地で泣いたもんな。

それが、ジャングルだよ!
未踏の地。

ってか、なんでそんなところへ出掛けるんだい、冒険者!

旅先で知り合った男性二人と共に未開の部族に会うために、えたいの知れないガイドの案内でジャングルに足を踏み入れたダニエル・ラドクリフ演じるヨッシー。

関係ないですが、ヨッシーって名前かわいいですね。あだ名みたい(笑)

最初こそ、声高らかに、サクサク進んでたヨッシーたち一行でしたが、同行者の一人が足を負傷した辺りから雲行きが怪しくなる。

先に進むのは難しいから戻ろうとする組と先に進もうとする組。

意見は別れ、やがてヨッシーともう一人は先に進む方を選ぶ。。。

しかし、それは地獄への第一歩だった、ってお話。

同行者とも結局はぐれ、単独行動になってからのヨッシー絶望がヒシヒシと伝わってくる。

だから、行くなよ!
そんなとこ!

せめてガイドが戻ろうって言ったとき、おとなしく戻れよ!

ジャングルの中には得たいの知れない動物、昆虫、植物が。

底なし沼もあれば、天候も不安定。

そして何より食う物がない!

当たり前だけど着替えもなければ、相談する相手もいない。

病気になろうが、怪我しようが、寄生虫に蝕まれようが、自分でなんとかしなくちゃいけない。

こんな冒険、したくねえー!!!

これ実話らしいけど、よく頭数おかしくならなかったな、と思いますよ、こんな体験して。

中盤以降のヨッシーの孤独の徘徊ぶりが見所なんですが、途中挟み込まれる幻覚パートもなかなか。

あー、やっぱその幻覚見るのかって。

男が孤立して、一人っきりになったとき、側にいて欲しいのはやっぱり。。。

どんな幻覚かはぜひ本編で!
面白かったですよ(^^)d
わだげんた

わだげんた