このレビューはネタバレを含みます
生きる!
ただただ、その姿に圧倒されました。
実話に基づく、南米のジャングルでの遭難事故を描く。
主人公は鍛え上げた肉体を持つ超人でも、サバイバル技術に長けた特殊工作員でも(ましてや稀代の魔法使いでも)ない。仲間とはぐれ、一人で「生きる」ことを諦めなかった男の話。
以下ネタバレ
化膿した額の傷から寄生したムシを取り出したり、強力な歯を持つ蟻に自らの肉体を噛ませ敢えて意識を覚醒させたり、猿をたべたり蛇を食べたりと、いわゆるジャングル系な場面も多いのですが、
絶望的な環境下でも、自らの脳内で音楽を聴き、生きる喜びを想像する事で「生きる」事を諦めない主人公の姿には感動すら覚える。
後半、生死の境を彷徨い、やがてそれは妄想や幻視ともつかない状況になっていくのだけれど。
ラストのシーンは、ちょっとグッときました。