まの

ガーンジー島の読書会の秘密のまののレビュー・感想・評価

4.0
1941-1946のガーンジー島での話。本屋もないこの島で読書会を楽しんでいた数人、その中の一人がたまたま手にした本にある女性の名前が書かれていた事から始まる話。

ドイツ軍が島に入って来た事によっていかに辛い目に遭ったか初めて知り、どんな苦境の中にいても本が人々を助ける様子がよくわかりました。
読書会は年齢を問わず、老いも若きも参加でき、意見を言い合う素敵な会。日本でもあるそうですが、実際に体験した事がなくて。でも一度参加してみたい気持ちになりました。

エリザベスを助ける為にどんどん調査していくジュリエットの姿に人間として、作家としての強さが感じられ、思った以上に良い作品だったと思います。

余談ですが、マークも捨て難いけど、ドーシーの瞳の奥に吸い込まれてしまいましたね。
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