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ガーンジー島の読書会の秘密のleylaのレビュー・感想・評価

3.8
“読書会”というワードに惹かれて鑑賞。イメージと違う内容だったけどいい話でした。

ナチスドイツに占領された島の話、読書によって人と人が繋がる話、ある女性の秘密を探る話、主人公の成長と恋の話…と、いくつもの話がうまく繋がっていて、ひとつひとつは薄い描写だけど、イギリス作品らしい雰囲気が満ちていて心地よかったです。

1946年、1冊の本がきっかけでガーンジー島での読書会のことを知り、興味が抑えられなくなり作家ジュリエットは島に向かう。島に滞在するうちにある秘密を知ることに…

ガーンジー島はイギリスで唯一、ナチスドイツ軍に占領された島。そんな島があったことは知らなかったので、美しい島にドイツ軍が建てた人工的な要塞が建っているのを見たら胸が痛みました。

本によって繋がっていく感じや読書会の人々の団結がとても温かい。そして、殺風景な島の風景とイギリス人俳優たちの品のある演技がとてもしっくり来ました。個人的には最後のラブは無難にまとめ過ぎた感があったかなと思いました。
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