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ワンダーウーマン 1984のpenのネタバレレビュー・内容・結末

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

トレヴァーとの別れがヒーローとしての選択を意味し、走り出して増していく加速に、胸が躍った。選択を背負って戦いに赴くヒーローというシチュエーションは大好きなので。

とはいえ、飛び上がってからの飛翔が個人的にはあんまり気持ち良くない。そもそもアクション全般に自分の気持ちが乗っかってこなかったというのもある。1作目の、戦場を走りながら戦う躍動感は結構好きだったんだけども。ただ集団戦における殴る・蹴る・走るの物理的なアクションは今回も良かった。

昔からヒーローというのは存在し、多くの人々を守ってきた歴史があることが最後の最後に提示される。最後の敵への諭しといい、人々を守ってきたヒーローの出来ることは何かを示し、そのヒーローを肯定する作品になっていたような。ただ、それにしては今回のヴィランであるマックスとバーバラのパーソナルなドラマが充実していて、そっちに肩入れしてしまう。現代に起きている問題にも目配せした内容を盛り込むなら、もう少し対立構造をシンプルにしても良かったのでは。マックスが移民であることに序盤で言及しているから、物語展開とヴィランの存在が切っても切り離せない事柄ではあるんだけども…。
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