gock221B

ワンダーウーマン 1984のgock221Bのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)
3.0
パティ監督が全権を握っての2作目。
スーパーヒーロー以外の超常現象…たとえば死んだスティーブが戻ってきたり去るくだりのサラッと描いて説明も少ない感じがデヴィッド・リンチ映画みたいで凄く良い。
ソーのハンマーを持ち上げられそうなほどの聖人っぷりを見せるスティーブは前作同様ダイアナの正しさを後押しして良かったし、善人なのに誰からも顧みられる事がなかったので道を逸れてしまうバーバラ(ダイアナですら〈願いを叶える石〉を持ってなければバーバラと食事すらしようとはしない)、トランプ前大統領にしか見えないマックスも良かった。

だがダイアナは生まれた時から正しすぎるがあまりバーバラのように道を逸れてしまう人の心が全くわからない。もちろん悪いのはバーバラで彼女の自業自得なんだが間違った人に正論のみで殴り続けていては内心、自分が悪いとわかっている悪人の気持ちは逃げ場がない。
同じ監督同じメンバーで三作目制作決定したそうなので、次こそダイアナはバーバラを殴った後、彼女の心に寄り添ってほしい。

ブログに感想書きました http://gock221b.hatenablog.com/entry/2020/12/30/010934
gock221B

gock221B