正直言って、思ったより見応えあった。というかレッドバロンのCGの素晴らしさのみに感嘆したと言っても良い。
シルバー仮面とレッドバロンを足して一つの映画にリメイクした今作。といっても物語は完全な新規。
監督が脚本・編集だけじゃなくプロデューサーまで勤めてるって、どんな事態だよと思ったわ。この人、昔「D」を撮った監督なんだね。
キルギス星人に侵略された未来から現代にやってきた春日兄弟。これがシルバー仮面。こちらは人が実際に着るスーツ。
過去を変えようとやってきた春日兄弟が、博士と協力しレッドバロンを制作。博士の弟、紅健が操縦して戦う。という話。
まぁ、展開が結構早いので（内容は薄いけど）物語はサクサク観れる。
それにアクションもまあまあ観れるし。
というか山本千尋はやっぱり凄い！ウルトラマンジードでも活躍してるが、彼女のアクションはマジで世界に通用する！タランティーノ辺りに見いだされないかな。（ちょっと背が低いが）
それにしてもレッドバロンのCGは本当に良く出来てる。シンゴジラもそうだったが、もう巨大なものの特撮はミニチュア撮影のアナログを完全に超えてるな。シンゴジ程のビッグバジェット作品でなくてもこのレベルの映像が観れるとは、正直ちょっと驚いたわ。
だからこそシルバー仮面側のアナログ特撮は流石にちょっと低予算感は否めなかったな。ここはぶっちゃけ破裏拳ポリマーと大差なかったな。
物語は全体的にベタというか王道というか、それが逆にこの映画をマイナーにしてる。今映画で“正義”を訴えるにはもっと多面的に取り扱わないと、古くささしか感じない。“悪の侵略者を倒す正義の味方”という図式はノスタルジーでしかないからね。
正義の味方について新しい解釈があれば、映画としてはもう少し評価の対象になると思うんだが。
